ピラミッドオアスター
▼模様替え
この一週間は「くらしやすくする」をモットーにゆるゆると過ごしている。まず机を買って、くらしの仕組みをつくってみた。だいぶん断捨離をしたと思う。
いろいろ変えてみておもったのだが、最近のわたしはアトピーや視力、あとは脳みそのうごきかたなど、こころに余裕を持てなかったせいでいろいろなところにガタがきていたようである。健康的に働くのはむずかしいなあとしみじみ思う。
▼秦基博
このあいだ秦さんの「ひとみみぼれ」というアルバムをかりてきたのだけど、これはすごい。BGMにしていたはずなのにいつのまにかききほれてうっとりしていた。
何がすごいって、live音源の歌唱力が凄まじいのである。彼のほかにもgooseの竹淵慶ちゃんやワンオクのTakaさんなど、歌唱力で圧倒できるボーカリストは日本にもわずかながら存在していて、彼らの音楽は誰の曲を歌っていたとしても」歌い手のメッセージ」としてガツンと殴られるような感覚がある。すごい。
歌唱力を極める、というと広瀬香美さんやMay Jさんを思い出すけど、あのひとたちは技巧的なのでちょっとちがってあまりおもしろくない。
極端にいうとエレファントカシマシの宮本さんだとか、清志郎さんだとかの表現する意味での歌唱力が好きだ。わたしもあのへんのソウルフルなうたを一曲くらいはうたってみたいものである。
▼うけみの音楽
最近ロックやポップスを聴いて、「この曲を演奏したい、あわよくばじぶんでも作ってみたい」という気持ちがわいてくるようになってきた。
今までの音楽活動は、ただひたすらに誰かに与えられた、しかも歌詞のない楽譜と向き合って、そこに隠れた技術や音質をくみ取りながら演奏していくだけだった。しかも、目の前にはいつも指揮者がいた。そよため、こうした自分主体の、メッセージ性のある音楽に関わることをとても新鮮に感じている。
けど逆に、どこからてをつけたらいい音楽ができるのか、つかみそこねているところがある。考えているうちに、オケに在籍していたころにウンウン悩まされた「うまい演奏ってなんだろう」病がよみがえってきた。
わたしはおそらく広瀬さんのように技巧的な人間で、楽譜はロジックだ!限界克服こそ音楽だ!的な思考を持っている。もちろん、ダイナミクスやグルーブ感も「技術」に含めている。
そのため演奏ではなんでもソツなく目立ちすぎずにこなそうとしてしまう癖があるのだけど、実際ステージで輝けるのは土台よりも個性が勝っている、自分よりも技術的には「下手な」ひとたちだったのだ。
たとえ「上手」と言われても「イイ」と言われない、わたしの致命的な欠点はそこにある。けれどこの欠点は吹奏楽コンクールやピアノグレードの世界では美とされる。果たして良い音楽、というのはいかなるものなのだろうか。
ちなみに求められる感性は音楽ジャンルにより大きく分かれていて、パンクはヘタウマでもオッケーな個性重視型、オーケストラはカタマリごとの音質重視型だとおもう。ジャズは・・・イロケも含めたすべてがテクニック、というのが正解なのだろうか。ウーン
そういうわけで、わたしはいまどんな音楽をしたいのか、どんな演奏がベストなのかを長年悩んできたものの、未だに応えはでていない。
けど、頭では頑固に技術を極めてゆくよりも、もっと自由に思い切り音楽できるようになりたいなあ、と思う。これからいろんな楽器に触ることが脱皮のきっかけとなればいい。
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